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同じニュイ・サン・ジョルジュの白ワイン「クロ・ド・ラルロ」の区画にある若木で造られるのが、この「ラ・ジェルボット」。
コート・ド・ニュイらしからぬ果実の充足感が適度な体躯ボリュームを構成し、程よい果実味と仄かなグリーン系の優しいハーブが織りなすアクセントが、非常に心地よい風味を生みだしています。直前に試飲したシャントレーヴのサン・ロマンと比較しても、その果実感やボリューム感は決して負けてないので、この魅力ある豊かさには一定の評価が得られそうな印象です。全体を通して、果実味だけに頼るようなスタイルではなく、テクスチャを感じさせるような精緻さも適度の兼ね備えているあたりが、さすがといったところかもしれません。全体的にアタック重視な傾向にあることもあってか、余韻が若干短めで、やや抜栓日よりにピークが訪れる傾向にはありますが、各要素の充実感と素直な美味しさについては、多くの人を魅了するだけのもを有していると言えそうです。
(2015/12)