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日本人の栗山朋子と、パートナーであり、またシモン・ビーズの醸造長を務めるギョーム・ボットによる新たなネゴシアンがこの「シャントレーヴ」。2010年に始まったばかりですが、既に様々なところで注目を集める期待の造り手でもあります。
ピュアで綺麗な現代的な造りですが、想像以上に果実味が充実し、ブルゴーニュらしからぬ魅惑感、素直な美味しさ、そこから派生する美点を兼ね備えているのが非常に印象的です。果実のボリューム加減は、仄かにトロピカルなレンジにありますが、決してボテっとすることはなく、しっかりとした酸とミネラルのおかげで、体躯全体としてはキッチリと引き締まってくれます。
優等生的な側面と、ナチュラルな素材の良さがうまく「美味しさ」として昇華し、それがある種の心地よを生み出しているような印象があります。万人に対して素直に訴求してくれる表情を生み出しているので、現実的に積極的にお薦めしたいブルゴーニュだと言えそうです。
(2015/12)