- Good Quality -
ドメニコ・クレリコの創業は1977年、そしてファースト・ヴィンテージとなる1979年から生産されているのがこの「チャボット・メンティン・ジネストラ」です。畑はモンフォルテ・ダルバにあるクリュの「ジネストラ」に位置し、標高400m、南~南東向きとなっています。
際立ったパンチ力を持ったパヤーナとは指向性が異なり、チャボット・メンティン・ジネストラはバランス型で、若くタニックではあるものの、酸と水平方向への広がりが大きな違いとなります。ドライで硬いタンニンは健在ですが、パヤーナと違ってボリューム系ではないので、そこまで気にはならない傾向にあります。ただし、従来のチャボット・メンティン・ジネストラが持つ美点、つまり「味覚に訴える美味しさ」が影を潜めている傾向にあり、全体的にやや閉じて内に篭っているような印象を受けるので、もしかするとボトル差、または現在の状態など、タイミング的な問題が影響を及ぼしているのかもしれません(2005年のヴィンテージスタイルという可能性もありますが…)。
(2015/12)