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- Very Good Quality -

2012 Opus One
Opus One Winery生産者ワインリスト

Opus One

カリフォルニアロバート・モンダヴィと、フランスのバロン・フィリップ(シャトー・ムートン・ロートシルト)によるジョイントベンチャーワインで、「作品番号第一」という名が付けられた「オーパス・ワン」です。

2012年は、穏やかな気候と豊かな日照量に恵まれた、素晴らしいヴィンテージとなりました。温暖で乾燥した冬と、3月の萌芽期の潤沢な雨、そしてその後の成育期と続く収穫期については十分な日照に恵まれ(4月以降はほとんど雨が降らず)、最終的には深みある風味と複雑味をもった素晴らしい葡萄が得られています。醸造面では、スキン・コンタクトが18日、フレンチオークの新樽で18ヶ月間熟成され、セパージュはカベルネ・ソーヴィニヨン79%、カベルネ・フラン7%、メルロ-6%、プティ・ヴェルド6%、マルベック2%となっています。

2001年に就任した、ワインメーカーのマイケル・シラーチによる次の世代の改革以降、年々品質を向上させている傾向にあるオーパス・ワンですが、2012年は、昨年試飲した、過去最高との呼び名の高い2010年(レビュー未掲載)以来となる良年なので期待も膨らみます。

これまでのオーパス・ワン像とは一味違う、充足感と密度感のあるエネルギーに満ちたスタイルなのが印象的です。ある意味、エレガントで美麗な2011年との対比は、かなり興味深い違いだと言えそうです。葡萄の熟度を感じるボリュームある果実味に、少し丸みを感じる柔らかいエッジ、そして中心に位置するコアのしっかりとした充足感があり、その構成力の良さが真摯に伝わります。相対的に酸は控えめですが十分に感じられ、フィニッシュにかけての明確なアルコール感など、現時点では各要素がはっきりとした表情を持っています。現状ではまだ若く、優しいチョコ風味や樽系のバニラ風味がしっかり乗っていますが、タンニンそのものが柔らかく滑らかで、スルスルと体内に入っていくことから、オーパス・ワン特有の訴求力は現時点でも十二分に感じることができます。その堅牢感や苦味などが熟れ、本来の世界観が完全に花開く時まで待ちたいところではありますが、今の状態をそのまま楽しむことも可能なので、その成長過程を楽しむように、数年置きに嗜みたいところではあります。そういう意味においては、最大の問題点はその「価格帯」で、ブランド力維持のためのマーケティング的な側面や為替の問題など、副次的な要素が多々影響してきますが、そう簡単には手が出せない価格なのがやや残念なところではあります(それでも世界市場的には過去10ヴィンテージで最安値レベルだそうです)。

※今回試飲したのは現地流通ボトルとなっています
(2015/09)

参考市場価格$345
点数評価97(JS)、92-94(VAG)、91-94(IWC)

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