- Good Quality -
1980年に、双子のボブとジムのヴァーナー兄弟がスプリングリッジ・ヴィンヤードを興したことからその歴史が始まります。
ヒドゥン・ブロックのスプリング・リッジ・ヴィンヤードは、標高230mにある広さ1.2haの区画で、北東向き斜面の浅い堆積岩石土壌となります。とても香り高く、梅系の旨味を伴う充実かつ凝縮した果実味がとても印象的で、オー・ボン・クリマのイザベルを彷彿とさせる魅力的な表情が広がります。相対的には、より各要素のコントラストが高く、あわせてアルコールも高いので、一口飲むだけでもよりインパクトが強い傾向にあります。その反面、やや彩度が高くなり、翌日以降に持ち越すことでアルコールが立ち気味になる点など、多少バランス感覚に難もありますが、素性そのものは非常に良好で、ポテンシャルも十分なものを感じるので、熟成によってうまく各要素の定位感が高まってくれれば、最終的にはかなり高い満足感が得られそうな印象でもあります。
(2015/09)