- Good Quality -
1986年に叔父のドメーヌを引き継ぎ、そこから僅か10年程でローヌにおける白ワイン生産者としてトップクラスの評価を獲得したのが「イヴ・キュイユロン」。
通常は主にブレンド用として使われる品種ルーサンヌを使用し、単一品種のワインとして仕立てられた珍しいアイテムです。同じイヴ・キュイユロンのマルサンヌと比較すると、より塊感のある体躯に、木の実を思わせる風味やマロンペーストのような甘みが感じられ、その反面、アルコール感や辛味はやや控えめな傾向にあります。表情が明確ということもあり、相対的にはこちらのルーサンヌの方が万人受しやすい傾向にあります。表情がややフラットな傾向にあるマルサンヌとは異なり、ある程度のコントラストを感じる溌剌とした要素が魅力でもあるので、単なる飛び道具としてのポジションだけでなく、素直に飲んで楽しみたいアイテムと言えるかもしれません。
(2015/04)