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基本的な指向性はアン・クレシェと同性質ですが、ヴィンテージの違いもあってか、このレ・ポマールはより充実した要素と明確な輪郭を兼ね備えている傾向にあります。酸とミネラルがしっかりとした硬質感ある佇まいは、ある種、日本酒的でもあり、辛味、旨味、甘味が一体となった凜とした表情でもあります。ドライでタイトではありますが、マコネらしい果実の充実感がコアに感じられるので、相対的には口当たりも良く、心地よく素直に飲み進めることができます。
同列では一概に評価しきれない部分もありますが(そもそもヴィンテージも異なりますし)、やはり純粋な出来の良さや充実度に一定の差異があるので、仮に1本サン・ヴェランを選ぶとしたら、アン・クレシェよりもこちらのレ・ポマールの方がお薦めしやすい印象ではあります。
(2015/04)