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マコネらしいシトラス系の風味は控えめで、要素そのもののエネルギーやボリューム感を見ると、全体を通してはやや小粒な傾向にはありますが、ダニエル・バローらしいそつのない仕上がりに、タイトで硬質感ある体躯が程よい世界観を生み出しています。ダニエル・バローのアイテムとしては、相対的にやや弱めな印象を受け、特に抜栓日は各要素がかみ合わず、その良質さは影をひそめる傾向にありますが、抜栓から数時間で良好な変化が見られ、さらに翌日に持ち越すとコアにある本来の良さが感じられるようになるので、思いのほか良質な世界観を兼ね備えているのかもしれません。絶対的な魅力に溢れるようなスタイルではありませんが、手元にある手駒でうまく構築している印象でもあるので、ダニエル・バローの造りの良さを実感するにはちょうど良い立ち位置だと言えそうです。
(2015/03)