- Good Quality -
泡として有名なシャンパーニュの地にありながら、スティルワインの「コトー・シャンプノワ」の優れた造り手として名高いオリヴィエ・オリオ。シャンパーニュに関しても、ベースとなるワインの良質さが印象的な造り手でもあります。造り手としての歴史は浅く、栽培農家だった父から受け継ぎ、自身の名でワインを造り出したのが1999年。栽培と醸造を学んだのがブルゴーニュのボーヌということもあり、最初の4年間はシャンパーニュを造らなかったという異色の経歴の持ち主でもあります。
セーヴのロゼ・ド・セニエの特徴は、一般的に赤と白のブレンドで造られるロゼが多い中、その名の通り「セニエ」で造られることにあります。また、他のアイテムと同じように「単一品種」「単一畑」「単一ワイン」「単一ヴィンテージ」と、すべての要素を1点に集約している点もあげられます(生産本数は僅か5,214本)。
その世界観は、シャンパーニュというよりも「しっかりとしたワイン」という印象。キンメリジャン土壌の畑「アン・バルモン」に植えられたピノは、ミネラルと苦味が主体となったタイトでドライな傾向にありますが(ドザージュは2g/l)、時間とともに徐々に表情が和らぎ、本質的な良質さが露わになる傾向にあるので、今飲むでのあれば抜栓後にしっかりと時間を与えて向きあってもらいたいところです(シャンパンストッパー必須)。
(2015/01)