- Good Quality -
ボジョレーという地で、20年前から古典的な有機農法や醸造を実践し続ける自然派の重鎮「マルセル・ラピエール(現在は奥様のマリーを中心にワイン造りを行っている)」のスタンダード・ボジョレーです。
ボジョレー(ガメイ)らしい赤系果実の風味よりも、よりカッチリとした体躯感が印象的で、自然な風貌から生まれる表情が主体となったそつのない世界観となっています。ボリューム感やエネルギー感はあまりなく、気軽に飲める指向性なので、あまり深く考えずに向き合う方が良い結果が得られそうです。そういう意味においては、現在の価格帯をベースに考えると、コストパフォーマンスにおいてはやや分が悪いと言えるかもしれません。
同時に試飲した同年のヌーヴォーと比べると、より堅牢性に富む傾向にありますが、それでも総ポテンシャルそのものは似たレベルにあり、抜栓後に時間をかければかけるほど両者は似た雰囲気になる傾向にあります。
(2014/11)