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2012年は前年と比較すると現時点で既にある程度の一体感があり、その表情からなる魅力がしっかりと伝わる仕上がりになっています。全体を通して熟度の高さやアルコールの高さが印象的で、従来よりもグルナッシュの表情がより色濃くなっている傾向にあります。トータルとしては適度に落ち着き、程よい柔らかさからくる飲み口の良さや仄かなスパイシーさなど、価格帯を考慮すると十分なポテンシャルを披露してくれます。
これまでのヴィンテージとは少しスタイルに変化がみられる印象でもありますが、落ち着いたその表情からはややローヌっぽさも感じられ、またひと味違った良質さの開花にも繋がるので、ポジティブに受け取りたいところではあります。
(2014/11)