- Good Quality -
以前試飲した2008年は、ロワールの造り手「アルフォンス・メロ」とのコラボレーションを全面に打ち出したラベルが印象的でしたが、コラボレーションは継続中なものの、今回試飲した2010年はジャンテ・パンシオ名義でリリースされたロットとなっています(半量ずつそれぞれのラベルでリリースしているようです)。
作柄が良かった2010年という事もあってか、抽出が強めで酒質も強くなっています。体躯自体はカチッとし、やや収斂系の要素が強めに出ますが、数日経過させる事で随分解れます。充実感やタンニンなど、一般的なACブルゴーニュとは異なる指向性なのが非常に印象的です。陽的な果実味を感じるタイプではないので、思いのほか質実系要素を色濃く感じますが、表情や構成要素そのものはシンプルなので、明確な訴求力を持つようなタイプとはやや趣を異にするかもしれません。
(2014/10)