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スッキリとしつつも爽やかな緑系のハーブ風味が仄かに広がり、豊かで陽的な果実味や樽系の要素がうまく相まって、純粋に「飲み物として美味しい」仕上がりとなっています。前年の2010年はやや古樽系の風味も感じられましたが、今回の2011年はそういった事は一切なく、絶妙な仕立てでうまくバランスするよう表情がキッチリコントロールされているような印象も受けます。
2010年はヴィンテージのスタイルもあってかややポッテリとしすぎる傾向にありましたが、2011年は逆に程よい固さが功を奏しているのか、各要素がうまく総合的な魅力へと紡がれているようでもあります。絶対的なポテンシャルは現実的なレベルに位置し、あくまでも味覚要素により多くのバイアスがかかっているようでもありますが、その本質的な良質さがうまく開花しているので、十分お薦めできるリュリーだと言えそうです(唯一のネックは価格?)。
(2014/09)