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カレラのスタンダードレンジに位置するピノ・ノワールです。2012年のセントラル・コーストは、Laetitia Vineyard (San Luis Obispo County) 24%、Sierra Madre Vineyard (Santa Barbara County) 16%、Antle Vineyard (Monterey County) 10%、Bien Nacido Vineyard (Santa Barbara County) 10%、Doctor's Vineyard (Monterey County) 10%、Pderegal Vineyard (San Benito County) 8%、Chula Viña Vineyard (Monterey County) 8%、Besson Vineyard (Santa Clara County) 6%、Flint Vineyard (San Benito County) 5%、Idyll Times Vineyard (San Benito County) 3%という複数クリュのブレンドによって造られます。
2007年の甘い仕立て具合と比較すると、適度に落ち着きバランスしている印象で、ややアルコールの高さが気になる瞬間もありますが、総じて良好な世界観に収まっているように感じられます。果実のボリュームだけに偏ることなく、梅系の旨味が感じられることや、複数の畑のブレンドによるポジティブな効果など(どこかが突出するようなことがない)、カリフォルニアという大地の持つエネルギーを存分に享受出来る内容になっています。あくまでも技術でバランスをとっている印象もありますが、それでも価格帯を考慮すると良く出来た仕上がりなのに違いはないので、総合的には十分お薦め出来る1本だと言えそうです。
(2014/07)