- Good Quality -
以前試飲した「キュヴェ・デクセプション」も大いに話題になりましたが、今回も同様にシャトー名が伏せられたソーテルヌとして、バレルセレクション時に格落ちした樽をそのままネゴシアンがボトリングした「セカンドに相当するワイン」として話題が先行しています(「世界最高の貴腐ワインを造るシャトー」といえば多くの人が想像出来るとは思いますが…)。ちなみに、セパージュはセミヨン80%にソーヴィニヨン・ブラン20%。8hl/haの超低収量となっています。
第一印象はまさにデクセプションと同様で、甘味の資質が「蜂蜜系ではなく糖質系」であるということ。サラッとした体躯に糖を感じる硬質的な甘味が伝わり、アフターには苦みが広がります。あくまでもシンプルで単調な世界観であり、偉大な貴腐ワインに期待する複雑さや深遠さは持ち合わせていないものの、素直に楽しめる甘くて美味しいワインなのに違いはないので、もう少し手頃な価格であれば十分お薦め出来る極甘口ワインだと言えそうです。
(2013/12)