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1994年以来7年ぶりに10,800本が生産され、公にはされていないものの「イケムの若木から造られている」ということで大きな話題となりました。フランスのネゴシアンである「CVBG(イケムの販売権60%を所有)」が販売しているということで真実味が増し、まさに話題だけがひたすら先行したソーテルヌだと言えます。
2001年ヴィンテージと言えばソーテルヌにとってグレート・ヴィンテージであり、イケムの評価は驚異的に高くパーカーポイントは最高の100点となっています。そう考えると、たとえ若木だとしても「シャトー・ディケムの血が流れている」というだけで期待が膨らみます。
若いヴィンテージながら、今飲んで素直に美味しく、突出した要素がない良質な纏まり感が好印象となっています。ソーテルヌらしい複雑さや高貴な酸は控えめですが、可愛らしい甘みが親近感を生み出しているので(甘みがハチミツ系ではなく糖質系)、気軽に飲むにはちょうど良いスタンスだと言えます。
イケムの風格が垣間見えるかと言えば、正直それは「高望みし過ぎ」というのが本音ですが、今飲んで素直に楽しめる手軽なソーテルヌとして考えると、相対的にはかなりのお買い得感を感じます。バックボーン的にも楽しめる要素が多いので、そういった付随する要素とともに楽しめばより一層高い満足感が得られると思います。
(2005/12)