- Good Quality -
2003年のペルカルロにも似た、タニック系の資質主体なのが印象的で、やや奥まったところに位置する過熟感ある果実味、フィニッシュの苦みを伴う収斂要素など、どちらかというと長期熟成型資質が色濃くなっています。
2003年のペルカルロとの最大の差は、やはりその質感。バロンコーレはキャンティ・クラッシコらしいつるっとしたクリーン&クリアなテクスチャを持ち、陰ななかに冷ややかなテイストが織り交ぜられています。低解像度ですがこれこそが逆にサンジョヴェーゼの心眼系要素を支えるひとつの特徴でもあるので、もう少し磨きがかかればより良い世界観へと昇華してくれるかもしれません。
(2013/12)