- Good Quality -
赤のリンコンと同様に、「タリー・ヴィンヤーズ」から購入した葡萄で造られています。ベースとなる立ち振る舞いはビエン・ナシード・ヴィンヤードに近い雰囲気がありますが、タリー・ヴィンヤードはより一層シャルドネらしいスタイルとなっています。
酸がしっかりあり、クリーンでスッキリとした流水感ある質感を持っていますが、明確な熟度のある果実感があり、桃の風味や仄かな柑橘風味、そしてそれらをうまく支える樽の風味が印象的です。全体はうまくバランスしていますが、軽快感や流麗感といった要素と、充足感や重量感が程よく折衷されているのが興味深く、不思議な魅力となって伝わります。抜栓後の時間や提供する温度によって、どちらの要素をより強調するかコントロール可能なので、好みによってうまくサーブしてもらいたいところです。
カリフォルニアワインらしく13.5%としっかりしたアルコール度数ですが、実際は思いのほかスイスイ飲めてしまういたって気軽なスタンスが好印象なので、価格的な問題さえクリア出来れば相応にはお薦め出来ると思います。
(2013/10)