- Good Quality -
「ヌマンシア」でお馴染みのエグレンファミリーによる新たなアイテムです(2007年がファーストヴィンテージ)。「テソ・ラ・モンハ」はエグレンファミリーがトロで興した新たなワイナリーで、この「アルミレス」はトロの土着品種「ティンタ・デ・トロ(テンプラニーリョと同品種)」100%で造られます。樹齢は15~65年で収量は18hl/ha。
体躯そのものは柔らかく造られており、現代的醸造手法の効果もあって飲みやすいアタックとなっていますが、本質的には非常にタニックで、苦みや渋みが強く、微細な粒子で構成されたタンニンの波の振幅が大きいこともあり、時間とともにやや飲み疲れる傾向にあります。抜栓日よりも翌日の方がより一体感は増しますが、その反面、技術的側面の持つ功罪や兼ね備えた厳しさなど、細部までよりハッキリと見て取れるようになるので、「飲み疲れる」という指向性がより色濃くなる側面も内包しています。
カラタユドで造られるブレカと同じで非常に高い評価を得ていますが、その世界観はかなり異なるので同列には比較出来ないかもしれません。敢えて比較するとすれば、個人的にはブレカを推したいところではあります。
(2013/05)