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モノポールの「ロマネ・コンティ」を所有することで有名なDRC(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ)ですが、名だたるグラン・クリュの中で、モノポールの「ロマネ・コンティ」「ラ・ターシュ」に次ぐポジションに位置しているのがこの「ロマネ・サン・ヴィヴァン」です。2009年ヴィンテージの生産本数は18,271本となっています。
畑の標高は250〜265mで広さは5.2858ha。植えられた葡萄の平均樹齢は約40年。DRCのロマネ・サン・ヴィヴァンはもともと、1791年にマレ・モンジュ家が入手した区画で、1966年にフェルマージュ契約で運用が始まり、1988年になってようやくDRCが所有することになります。そういった経緯を踏まえ、マレ・モンジュ家に対する敬意を表し、ラベルには「Marey-Monge」の名が刻まれています(DRCが畑を取得した後数年間は名前が刻まれず)。
エシェゾーと比較すると低重心な傾向にあり、繫ぎ目のない精緻さの中にしっかりとした密度の果実力、複雑で気品がありながらも、フワリとした舞を感じる華やかさを兼ね備えています。パワーや瞬間的なインパクトよりも、本来兼ね備えた地力でじっくり魅せる系譜にあり、時間とともに徐々に飲み手を惹き込み魅力してくれそうな雰囲気を兼ね備えています。エシェゾーよりも本質的に上のレンジに位置する明確なエネルギーの差を感じるので、絶対的な価格の問題はあるにせよ、DRCを嗜むという本質に立ち返ると、やはり思い切って上位クラスのアイテムを選びたいところではあります。
(2013/05)