- Good Quality -
バルベーラらしい酸よりも、糖を感じる不思議な甘味が印象的で、口当たりの良さや瞬間的な美味しさは確保されているものの、若干やり過ぎているような感覚も覚えるので、少し本質を見失っている状態と言えるかもしれません。
ドルチェットの方はまだ現実的なバランス域で推移していましたが、バルベーラの方は本来の良さに陰りが見えているので、一口だけ飲むような場面ならともかく、しっかり向き合うような用途には向いていません。ただし、15度という高アルコールと特徴的な甘味からして、これが2011年というヴィンテージの方向性なのかもしれないので、本質から全否定するようなことなく個性として前向きに捉えてもらいたいところです。
全体的にややちぐはぐな印象となっていますが、それでも決して全否定するような世界観ではないので、レヴェッロの手綱捌きを信じて再度異なるヴィンテージを試してみたい気分だったりもします。
(2013/05)