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10ヴィンテージぶりの試飲となるレヴェッロのドルチェット・ダルバですが、変わらず「素直に美味しく楽しめる」スタイルが継承されています。各構成要素や独自の個性、そしてそれらの表現という意味においては、直前に試飲したブルーノ・ロッカのトリフォレの方に分がありますが、純粋に「美味しいワインを造る」という、ある種レヴェッロらしい明確なビジョンと手腕がうまく反映されている傾向にあるので、日常という場面がメインターゲットとなることを考慮すると、この点はより建設的に受け取りたいところです。
受ける印象としては、ドルチェットらしい果実味にうまく酸が寄り添っている傾向にあり、少しぽってりとした質感と、その親近感あるスタイルがうまく日常の食卓を彩ってくれそうな雰囲気となっています。多くを語るスタイルではないものの、手頃な価格でしっかり仕上げてくれているので、多くの人に素直に楽しんでもらいたいところです。
さすがに以前よりも価格は上昇していますが、それでもまだ日常で楽しめるレンジに収まってくれているので、今後もこのクラスでしっかりとした存在感を示していってもらいたいところです。
(2013/05)