- Recommended -
2005年以来、久しぶりにセパージュ比率の割合が変更となり(ブレンド比率の高い順にセパージュ名が並ぶ)、今回試飲した2009年はグルナッシュ65%、シラーズ19%、ムールヴェードル16%というブレンド比率で造られます。
果実爆弾的なトルブレックらしいスタイルは健在ですが、かなり奇麗に落ち着きあるこざっぱりとした立ち振る舞いが感じられ、果実の凝縮したプルーン的甘味、漢方的なハーブ、収斂する骨格の柱など、それぞれがバランスよく適度に配置されています。しっかりとした充実感がありながらも、全容はいたって軽快な姿となっているので、14.5%という高いアルコール感からくる強さは相対的に軽減されている印象を受けます。そういう意味では、このサラッとしたスタイルは2008年と同様で、このポジションに位置するオールド・ヴァインズらしいスタイルと言えるのかもしれません。
(2012/11)