- Good Quality -
2008年がファーストヴィンテージとなる、愛娘の名を冠した「キュヴェ・マエリ」。抜栓日はオート・コートらしい硬さを感じるものの、2009年というヴィンテージの持つ力が反映された果実の熟度や身の詰まりから、時間とともに豊かさが増す傾向にあり、翌日に持ち越してじっくり向き合えば、しっかりとしたポテンシャルを持つ力あるスタイルだということがヒシヒシと伝わってきます。
2008年とは印象が異なりますが、それでもベースとなる部分の良さは十分感じると思うので、クラスを考えるとお薦め度は高そうな印象があります。やや田舎っぽさも感じますが、特にデメリットになるほどではないので(アクセント程度)、ジャン・タルディの造りの良さとヴィンテージの力を堪能するにはちょうど良いスタンスのアイテムだと言えそうです。
(2012/07)