- Good Quality -
まず見た目からして「三角形ラベル」が印象的な「オー・ボン・クリマ」のワイン。この「サンタ・バーバラ・カウンティ」は、最も手頃な価格帯に位置するアイテムとなっており、ある意味「白(シャルドネ)」におけるABCスタンダードと言える存在かもしれません。
全体像としては適度なシャープさがあり、概ねスッキリと纏まっていますが、指向性としては前年と同じように、カリフォルニアの好天が伺い知れるような果実味や濃厚資質のパワー感が主体となっています。13.5%という表記よりも実際の風味にアルコール感を感じますが(とはいえ飲み難さを感じるような本質的な高アルコール感ではない)、それでも適度な辛口感にとどまっているので特に問題はないと思います。程よい酸と「ザ・カリフォルニア」的なトロピカル系の果実味が意外なほどにマッチし、心地良さを感じるレベルでうまくバランスしている傾向にあるので、2009年のサンタ・バーバラとしてはピノ・ノワールよりもこちらのシャルドネの方がお薦め度は高そうです。
(2012/02)