- Good Quality -
まず見た目からして「三角形ラベル」が印象的な「オー・ボン・クリマ」のワイン。この「サンタ・バーバラ・カウンティ」は、最も手頃な価格帯に位置するアイテムとなっており、ある意味「赤(ピノ・ノワール)」におけるABCスタンダードと言える存在かもしれません。
前年に比べると全体的なパワー感や根本的なエネルギーがかなり不足している印象で、果実のノリが悪くやや水っぽい傾向にあります。翌日以降に持ち越すことで、ある程度改善される傾向にありましたが、本質的な酒質の弱さは健在だったので、あまりオー・ボン・クリマらしい良さが感じられませんでした。
もしかしたら今回の1本はハズレボトルだった可能性もありますが、それでも前年の良質なイメージがまだ頭に残っていただけに、どうしても残念な印象が残る結果となってしまいます。とはいえ、その表情にそれらしい片鱗が多少垣間みれたのも事実なので、もし機会があればまた別の1本を試してみたい気分だったりもします。
(2012/02)