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2008 Villa Fidelia Bianco
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Villa Fidelia Bianco

シャルドネとグレケットのブレンドで造られる「ヴィッラ・ヴィデリア ビアンコ」ですが、苦み、酸味、果実味など、主要素がしっかりとした存在感で共存し、奇麗でスッキリとした佇まいの中でうまくバランスしています。アルコールが14%とやや高めで、基本的には土着的な風味がアクセントになっていますが、澱みのない全体像と纏まり感のおかげで、特に飲み難さは感じられません。アルコール感+土着感ということもあり、数日経過させると地酒の焼酎的な佇まいがふいに脳裏を過る瞬間もありましたが、なにより豊かで外向的な果実味のおかげもあって、気軽に飲めるような心地良さが崩れることはありませんでした。

前年とは異なりエッジはしっかりしているものの、逆に内部に少し柔らかさを内包している傾向にあり、そのあたりも加味して「決定的なインパクト(説得力ある何か)が加わるのがより理想的」といった印象ではありますが、逆にいうとそれだけ全体のバランスがうまくとれて過不足のない世界観を生み出しているとも言えるので、ほぼ2千円という現在の手頃な価格を考えると、相対的なコストパフォーマンスはかなり高いと思います(もし千円台で購入出来るようであれば理屈抜きで皆にお薦め)。
(2012/02)

参考市場価格2,184円~2,205円
点数評価92(V)、88(LM)

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