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シャルドネとグレケットのブレンドで造られる「ヴィッラ・ヴィデリア ビアンコ」ですが、アッシジよりも上のレンジに位置しているというのが素直に伝わる、落ち着きと品位ある世界観になっています。
クッキリとしたカプセルのような果実味や、程よく凛とした落ち着きある佇まいなのが印象的で、同じ造り手らしい同系統感はあるものの、より手軽なレンジのアッシジとは見据える方向性が最初から異なり、全体的にミネラルの魅力に秀でる傾向にあります。クッキリした体躯に反して、ややエッジが柔らかく仄かな印象だったりもしますが(もしかするとヴィンテージのスタイル?)、数日放置しても決して崩れることのないスポルトレッティらしい体躯の安定感や、果実のパワーのみに頼ることのないたおやかさがちょうど良い表情を生み出しているので、総じて心地良く飲み進めることが出来ると思います(飲み頃の一体感が心地良い)。
価格的なこともあるので、もし1本のみ選ぶということならアッシジでも良いとは思いますが、これはこれで上のレンジに位置するワイン特有の余裕や落ち着きなどが堪能できるというメリットもあるので、もし土着系の表情があまり得意ではない場合はこちらを選んだ方がより高い満足感が得られるかもしれません。
(2011/06)