- Good Quality -
トレッビアーノ・ダブルッツォと白のツヴェティッチとの関係性と同じように、この赤も通常のモンテプルチアーノ・ダブルッツォとは異なる次元に位置する世界観となっています。ただし、凝縮感はあるものの、白のツヴェティッチのようなポテンシャル系の要素は控えめで、いたって飲みやすく向き合いやすい柔らかい資質が主体となっているので、必要以上に構える必要はないと思います。
香りは控えめで、際立つような主張も特にないタイプではありますが、全体の滑らかさや柔らかさ、凝縮した体躯内要素の顆粒感など、全体を通じて非常に向き合いやすい性質となっているので、素直に飲み進めることが出来ます。とはいえ、その口当たりの良さとは裏腹に、アルコール度数は思いのほか高く14.5%に達しているので(ブラインドだともっと低く感じる)、場合によっては飲み過ぎに注意する必要があるかもしれません。
ちなみに、今回の2006年はルカ・マローニによる評価としては過去最高の評価となっています。
(2011/07)