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グレケットという土着由来の表情をベースにしながらも、骨格の安定感と果実的な豊かな甘味のおかげで、素直に「美味しく楽しめる」スタイルに仕上がっています。
13.5%とアルコールは高めですが、ロッソのような圧迫感はなく、むしろアルコールの高さを特に感じない心地良さが広がるので、日々飲むワインとしてちょうど良い立ち振る舞いだと言えそうです。抜栓日から素直に楽しめるだけでなく、スポルトレッティのワインらしい「数日経過してもへこたれることのない群を抜いた堅牢感」も健在で、ロッソのようなポテンシャルやパワー系の要素はやや控えめながら、かわりに表面の彩りや全体的な仕上がり感、バランスなど、異なる方向性に秀でているので、全体を通してみるとほぼ同等の満足感が得られそうです。
内容の安定感もさることながら、価格もいたって手頃なので、デイリー用途としてケース買いにも適していると言えそうです。
(2011/06)