- Good Quality -
2007年というヴィンテージのスタイルが反映され、2006年とはかなり異なる表情になっています。マコネらしく酸やミネラルを主体とし、各要素の充実感には十分なものが感じられますが、やや苦みが感じられ、全体的な統一感や統率力といったものに欠ける、ややちぐはぐとした印象が強くなっています。まだ若いからか、単純に閉じているからか、それともハズレボトルなのか、充実した各要素がうまく導かれていない印象で(若干持て余し気味?)、しっかりしたアタックに反し、そこからの抜けがやや悪くフィニッシュも伸びることなく淡白に終了します。
スタイル的には2006年よりも良好で、兼ね備えたエネルギーそのものも十分ですが、今回のボトルに関してはそれがうまく昇華されておらず、僅かに馬小屋系のごわつきなどが加わることもあり、決して悪くはないものの、どうしても釈然としない印象が残ります。とはいえ、同じ2007年のシャンヌやシャントレが良好だったことを考えると、シュヴリエールに関しては今回のボトル特有の問題という可能性も十分考えられるので、クオリティに関してはそこまで心配する必要はないのかもしれません。
(2011/03)