- Good Quality -
セパージュは、プリエト・ピクード50%、テンプラニーリョ45%、メルロ-5%。新樽のフレンチオークバリックで4ヶ月熟成される、より手軽に飲めるスタイルのワインとなっています。
以前試飲した2004年ヴィンテージは、醸造技術の進化過程における弊害をモロに受けたかのような、過渡期感溢れる内容になっていましたが(プラス面よりもマイナス面の方が大きい)、今回の2006年は程よい質実さを兼ね備え、無理なく楽しめるスタイルへと大いに変化していました。
抜栓日はややタニックで取っ付きにくさもありますが、時間を与えることで落ち着きを見せてくれる傾向にあるので、日をまたぐぐらいのスタンスで向き合えば特に問題ないと思います。数日経過させると、均質かつ十分な身の詰まりに反してやや解れやすい体質が露になりますが、これはこれで日常飲むワインとしてはちょうど良い方向性だとも言えるので(ハイエンドのようなガチガチさでは逆に困る)、結果として特別ネガティブな印象を持つこともありませんでした。価格も未だ十分手頃ということもあり、これまでで一番好印象のアライアといった感じです。
(2010/12)