- Good Quality -
1992年が初リリースというまだ歴史の浅い造り手ではありますが、当初から国際市場向けのハイクオリティワインを生み出すという姿勢で出発したため、既に世界的な評価を得ています。印象的なラベルデザインとなっていますが、友人でリヴォルノ出身の画家「ラファエロ・ディ・ローザ」の絵をもとにしていて、ギリシャ神話がモチーフとなっているようです。
苦みと辛味(多少日本酒的)がやや強い傾向にあり、表層レベルでの要素のノリや充足感はあるものの、全体的にサラッとした水のような資質があり、現代ワインらしい仕上がりの割には絶対的なコアが欠けているような印象で、どうしてもそっけなさやちぐはぐさの方が気になる傾向にあります。
価格帯を考えると決して悪いワインではありませんが、それでも赤で見られるような「トゥア・リータらしさ」はほぼ見られないので、過度の期待は禁物かもしれません(そういう意味では以前飲んだ2003年と同じような印象かも?)。
(2010/08)