- Good Quality -
1992年が初リリースというまだ歴史の浅い造り手ではありますが、当初から国際市場向けのハイクオリティワインを生み出すという姿勢で出発したため、既に世界的な評価を得ています。印象的なラベルデザインとなっていますが、友人でリヴォルノ出身の画家「ラファエロ・ディ・ローザ」の絵をもとにしていて、ギリシャ神話がモチーフとなっているようです。
セパージュはトレッビアーノ60%、アンソニカ20%、クレーレット20%と土着品種がベースとなっていて、独自の個性が光るトスカーナらしい白となっています。
抜栓日はピリッとした印象が全面にわたって広がり、果実味は奥に潜んでいました。しかし翌日に持ち越すと果実風味がしっかり表出し、3日目にもなると2003年の好天が印象づけられるような、柔らかいながらもしっかりとした甘味が印象的で、ナッツやバター的な焼き菓子の香りも加わっていました。
かなり若いヴィンテージであり、基本的にはドライでキリッとしたタイトなスタイルではありますが、思いのほか果実味がしっかりしているので、現状でも無理なく飲めてしまうというのが全体的な印象です。
(2005/02)