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コストパフォーマンスの高いバルバレスコを生みだすことで有名な「プロドゥットーリ・デル・バルバレスコ」が造るネッビオーロ100%のDOCランゲです。
バルバレスコエリアにある異なるヴィンヤードの若い葡萄で造られるこのワインは、ステンレス発酵、大樽による6ヶ月間の熟成を経て、2009年9月に瓶詰めされています。年間生産本数は10万本(8,500ケース)と、同社が造るバルバレスコの半分程度しか造られていませんが、基本的にはバルバレスコのセカンドラベルというポジションを担っています。
若くフレッシュな表情が主体となってますが、以前飲んだ2004年に欠けていた体躯中央のエネルギーがしっかりと感じられ、ネッビオーロの質感と赤系果実のキュートさを存分に楽しむことが出来ます。翌日に持ち越すと、抜栓日に感じられた「人の手」を感じる技術的資質が一気に溶け込みグッと求心力が増す傾向にあり、さらに3日目になると、クリッとした丸みと華のある存在がコアに表れ、仄かに梅やリンゴ系の風味も感じられるようになります。まさに尻上がりに良くなっていく印象で、遂に二千円台に突入してしまったという若干の懸念材料はあるものの、それでも日常レベルで楽しむワインとしては十二分にその美点と存在感を発揮してくれると思います。
(2010/04)