- Good Quality -
カレラにおける最も新しいシングル・ヴィンヤードがこの「ライアン」。1979年からカレラのヴィンヤード・マネージャーとして腕を振るっていた「ジム・ライアン」の名前がその由来となっています。
ライアン・ヴィンヤードの広さは合計13.1エーカーで、上部9.4エーカーの植樹が1998年、下部3.7エーカーの植樹が2001年となっています。2005年の収穫量は1.61トン/エーカーと低収量で、フルボトル換算で1,410ケースが生産されています(今回のハーフボトルは1,860本のみ)。
2005年はカレラ30周年を記念するヴィンテージで(ラベルに刻印入り)、若いライアンが他のシングル・ヴィンヤードを超える評価を受けたことにも注目が集まります(ワイン&スピリッツ誌)。
今回はより手軽に飲めるハーフボトルを選択しましたが、それでもまだ少しタンニンや外骨格が固い傾向にあり、抜栓日はその魅力があまり伝わってきませんでした。とりあえず数日経過させて様子を見ることにしましたが、さすがにその頃になると兼ね備えた力がわかるレベルまでは昇華してくれました。ジェンセンのような魅力系とセレックのようなポテンシャル系の中間位置にいるような感じではありますが、まだシングル・ヴィンヤードの優位性を発揮しているとまではいかず(やや淡々とした表情かも?)、そのすべてを引き出す前に飲みきってしまったというのが実情なので、やはり割高なハーフボトルよりも通常のフルボトルを選択し、しっかり熟成させてから心置きなく堪能したいところです。
(2010/01)