- Very Good Quality -
カレラのオーナー「ジョシュ・ジェンセン」の一番のお気に入りがこの「セレック・ヴィンヤード」と言われていますが、かなりの少量生産になっているので、他の単一クリュと比較するとやや入手が困難かもしれません。
セレック・ヴィンヤードの広さは4.8エーカーで、ピノ・ノワールの植樹は最も古く、ジェンセンと同じ1975年となっています。1982年~2001年までの20年間の平均収穫量は1.43トン/エーカー(21.4hl/ha)と低収量で、2001年ヴィンテージはフルボトル換算で439ケースが生産されています。
果実味が生き生きしていたジェンセンと比較すると、より堅牢感に勝る構造力が印象的なスタイルとなっています。大柄ではないもののガッシリした体躯があり、綺麗に纏まった酸味とタンニンがうまく練り込まれ、より長熟の可能性を感じさせる良質なポテンシャルがその特長となっています。
奥まったコアにキュートな果実味が存在するので、今でも十分美味しく飲めると思いますが、時間の経過とともに厳格な気質がより際立つ傾向にあったので、セレックのポテンシャルをしっかり享受したい人は、今飲むよりも暫く寝かせておいた方が良い結果が得られるかもしれません。比較的外向的なスタイルが好みの人は、抜栓した日に一気に飲んでしまうか、もしくは他のクリュ(ジェンセンなど)を選択する方がより楽しめると思います。
(2006/03)