- Good Quality -
ジャン・マルク・ミヨのサヴィニー・レ・ボーヌとのキャラクターの違いがかなり面白く、こちらはクリーンで整った佇まいと酸が基調となって世界観が構築されています。豊かな果実味を込めたようなタイプではなく、その精練精製具合からやや「製品感」が漂いますが、そこから醸し出される表情は決してネガティブなものではなく、綺麗に繕われた資質が程よい心地よさと素直な飲みやすさを提供してくれるので、思った以上に好意的な印象となって伝わってきます。
体躯そのものはしっかりしていて、ブレや歪みも特にありません。内容自体はしっかり求められているレベルをクリアしてくれているので、後はこのクリアで整ったスタイルを好きか否かで判断すればよいと思います。2千円台前半で買えるようであれば相対的な満足度も高まるので、もし手頃な価格で売っているのみつけた場合は一度試してみてはどうでしょう。
(2009/08)