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高度430mに位置する「ラフォア」の畑で造られるトップキュヴェ。使用されるソーヴィニヨン・ブランは1989年に植樹されたもので、ヘクタールあたり6,000本の密植となっています。
色調はやや薄め。ボディの豊かさで勝負するようなタイプではなく、スッキリした飲み口で綺麗に魅せる系譜にあり、やや小振りながらも葡萄の持つ表情や魅力がストレートに伝わります。
直前に試飲した、フリウリで造られる「ソーヴィニヨン・ド・ラ・トゥール」と比較すると、表情の豊かさや果実味といった構成要素の充実度では譲るものの、仄爽やかなライム、グレープフルーツといった柑橘系の心地よさや清涼感が滑らかに伝わり、なおかつ抜栓直後から素直に楽しめるという特性のおかげで、より分かりやすい魅力(表情)を持っていると言えます。
その指向性故に、どちらかというとじっくり時間をかけてて向き合うよりも、その日のうちに皆で1杯ずつ飲みきるという楽しみ方のほうが、より高い満足感が得られそうな印象を受けます(時間が経過しても指向性が変化するような劇的な変化はない)。
(2009/06)