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- Very Good Quality -

2007 Langhe Dolcetto Masante
Poderi Aldo Conterno生産者ワインリスト

Langhe Dolcetto Masante

「マサンテ」に使用されるドルチェットは、モンフォルテ・ダルバにある「ブッシア・ソプラーナ」の区画で栽培されます。2002年までは「ドルチェット・ダルバ」として出荷されていましたが、現在は「ランゲ ドルチェット」に変更されています。

前年ほどではないものの、またコルク側面にはっきりとした染みが見られたのでやや状態が心配ではありましたが、実際の中身についてはまったくもってなんの問題もありませんでした。以前からこういった傾向が続いていますが、もしかすると状態の問題というより、使用している「ボトル」「コルク」、そして「液面の高さ」など、通常よりも吹きやすい構成になっていることで起こっている現象なのかもしれません(詳細は不明)。

2007年のマサンテは、2006年に感じられた路線変更がさらに一段押し進められた印象で、ドルチェット的な果実の表情やキュートな赤系風味はアクセント程度に抑えられ、明確なエッジを持つ外郭や、豊かで充実したタンニンと酸、そして目を見張る体躯密度など、その良質な造りを推進した存在としての力をアピールしています(スタイルとしてはやや通向け)。

ドルチェットで造られたワインであることを忘れてしまう程の優れたポテンシャルを有していますが、現状では各ピースがキッチリ噛み合っておらず、バランス面においての不確かさや若さ故の収斂傾向、そして口内に発生する乾きなど、良質さは伝われど、素直に美味しさを享受できるような傾向にはありません(特に抜栓数時間後はやや鬼門傾向)。兼ね備えたエネルギーが解放され、明確な美点として再構築、そして昇華されるかはやや不透明ではありますが(抜栓翌日における姿を考慮すると可能性は十分あり)、明確に認知できるポテンシャルを兼ね備えたドルチェットであることは確かなので、選択したとしてもおそらく失敗することはないと思います。

葡萄の力と現代的醸造力のおかげもあり、今飲んだとしても十二分に堪能することができますが、その指向性故にサーブ次第で過小評価してしまう可能性もあるので、秘めたる可能性を信じて多少は熟成させた方が良さそうな印象を受けます(まずは半年~1、2年程度?)。それでも、アルド・コンテルノの力量を推し量るには十分すぎる程の内容になっているので、無理して高価なクリュ・バローロを選択することなく、ある意味「マサンテ一択」でもそれほど大きな問題はないのかもしれません。
(2009/03)

参考市場価格2,467円
点数評価89(V)

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