- Good Quality -
樹齢は様々ですが、使用される葡萄の95%がピュリニー・モンラッシェ、残る5%がムルソーという、通常のACブルゴーニュよりもワンランク上の資質が期待できる内容になっています。
レモン的な酸が基調となるスッキリ系の表情ですが、ボディの豊かさとととろみも十分感じられ、適度な心地良さを感じるちょうど良いバランス加減となっています。数日経過させると表情が柔らかくなり、パインや蜂蜜の風味も感じられるようになりますが、2005年のようなトロピカル系の表情は幾分控えめになったような印象を受けます。
良く出来た造りと素直に楽しめる美味しさが相まっているので、かなり高い満足感が得られると思います(個人的には2005年よりも好みのスタイル)。若干価格が上昇傾向にあるのが唯一気になる点ではありますが、まだ許容範囲といえるレベルであり、同年のベルナール・モロー(ACブルゴーニュ)やマニャン(グラン・オルディネール)と比較しても「コストパフォーマンス」「基礎構成力」ともに同等以上の内容を披露してくれるので、より幅広い層にお薦めできるシャルドネワインだと言えます。
(2008/07)