- Good Quality -
「ボデガス・エレ・ロペス・デ・エレディア・ビーニャ・トンドニア」はリオハを代表する伝統的な造り手のひとつで、1877年にチリ出身の「ラファエル・ロペス・エレディア・ランデータ」によって創立されました。
世間的にも評価が高いヴィーニャ・ボスコニアのレセルバです。スペインのトラディショナル系によく見られるスタイルで、古びた風貌の独特の酸を主体としたスタイルになっていますが、それ故に現代的なワインに慣れている人にはやや飲みづらい傾向にあり、一歩間違えると酸化&劣化したと勘違いするかもしれません。しかし、コアにはしっかりとした堅牢要素が見え、果実の瑞々しさも感じられる良質さを持っているので、素直にこのスタイルの良さを享受して欲しいところです。
早く飲んでも、より熟成させても、基本的には同等の世界観を披露してくれるとは思いますが、現状では少しずつ柔らかさやたおやかさが増しつつある段階にあったので、テンプラニーリョにおけるピノ的な表情を好む人であれば、翌日に持ち越したりブルゴーニュグラス(416/7)を使用するなどし、逆にカベルネ的な力強さを好む人であれば、抜栓日を主体にしたりボルドーグラス(416/0)を使用するなど、嗜好に合わせた柔軟なサーヴを心がければより一層楽しめると思います。
(2008/07)