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モレ・サン・ドニに居を構えるマニャン家のワインですが、ネゴシアンものの「フレデリック・マニャン」とは異なり、この「ミシェル・マニャン」はドメーヌものとなっています。
ボトルやラベルデザインといった外観要因由来の迫力とは異なり、このクラスに求められる「日常的に飲める気軽さ」がストレートに発揮されています。ややシンプルでフラットな傾向にあるものの、キュートな魅力が程よく伝わり、まさに「今飲んで楽しめる」状態になっています。
抜栓当初の印象はやや頼りなく、もうひとつパッとしない傾向にありましたが(抜栓2日目のグラン・オルディネールに近い佇まい)、予想に反して翌日になると魅力が増し、あくまでも価格に準じた内容ではあるものの、十分楽しめるだけの世界観は披露してくれます。ポテンシャルは特にありませんが、作柄が良かった2005年と比較すると、概ね同じような仕上がりでありながらも価格は大幅に下がっているので、相対的には優れたコストパフォーマンスを発揮してくれているとも言えます(さすがにグラン・オルディネールには負けますが…)。
全体的に、温度が上がるとこのクラス特有の単調さが目立つ傾向にあったので、やや低めの温度を維持して気軽に飲むことをお勧めします。
(2008/06)