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モレ・サン・ドニに居を構えるマニャン家のワインですが、ネゴシアンものの「フレデリック・マニャン」とは異なり、この「ミシェル・マニャン」はドメーヌものとなっています。
日常価格で楽しめるブルゴーニュとなると、今の時代においてはかなり希有な存在だと言えますが、決して「安かろう、悪かろう」というわけではなく、木の実的な風味、キュートな果実味、手頃な酸など、そのスタイルに見合った要素がそつなく纏まり、全体を通じて複雑すぎず、かといってシンプルすぎず、まさに「今すぐ飲んで楽しめる」状態なのが好印象です。
抜栓直後から愛らしい魅力が広がり、低めのアルコール感も手伝って気軽に飲めるので、やや低めの温度でぐいぐい飲んでもらいたいところです。素直に楽しめるスタイルではありますが、現実的にはクラス相応の内容で特にポテンシャルがあるわけではなく、やや味の落ちが早い傾向にあるので過信は禁物ですが、価格帯とターゲットを考えると十分納得できる仕上がりだと言えます。
(2008/06)