- Good Quality -
この「レ・コトー・デ・モワンヌ」は、ACブルゴーニュながらも優れたヴィンテージのみ造られるワインで、コート・ド・ボーヌにある複数のクリュからの葡萄やワインがブレンドされるので、通常の「ラ・ヴィニェ」よりもワンランク上のレンジに位置しています。
コルクが少し柔らかい傾向にあり、今回の1本は半分弱程染みていましたが、実際の中身に関しては何の問題もなかったので特に心配することはないと思います。まだ若いので収斂要素や酸がハッキリしていますが(キツくはない)、さすがにヴィンテージの力と新しい醸造所の効果が感じられる「良質な果実味」がコアに位置しているので、良い意味で「うまく纏めて造り上げた」ワインだと感じます。
特別なワインとはいえ、さすがに単体で飲むような系統のスタイルではないので、うまく料理に合わせてポテンシャルを引き出すことが楽しむためのポイントになると思います。価格帯を考えると良く出来たワインなのは間違いないので、新生ブシャール・ペール・エ・フィスの力量を探るにはちょうど良い1本ではないでしょうか。
(2007/09)