- Good Quality -
1995年に植樹されたヴィオニエ、マルサンヌ、ルーサンヌ、この3品種を使用した3種類のワイン「ハーミット・クラブ」「マネー・スパイダー」「ラスト・ディッチ」が、揃って「The Great White Hopes」と呼ばれています。
ワインメーカーは第四世代となる「チェスター・オズボーン」。セパージュはルーサンヌで、オーク樽を使用せずに造られます。
単一品種&アンオークドというシンプルな構成だけあって、ハーミット・クラブと比較するとより鮮明なビジョンが感じられ、スパッと一刀両断したかのような潔い清々しさが感じられます。「バランスよく思いのほか纏まっている」「スッキリしているが味がしっかり乗っている」という基本スタイルはハーミット・クラブと同様で、全体的に「同じ指向性を持つ別バリエーションワイン」と言えるかもしれません。
開栓当初はキレのあるスッキリ系の表情が印象的ですが、数日経過するとコアの果実力が表出し、しっかり乗りきった定着感や豊かな甘みから、どことなく貴腐系にも共通するような独特の風味も感じられます。決して単体で飲んで楽しむ系統のワインではありませんが、価格帯を考えると良く出来た「グイ飲みできる白ワイン」なのは確かなので、ハーミット・クラブとの飲み比べなど、多様性ある楽しみ方ができる銘柄だと言えます。
(2007/08)