- Good Quality -
1995年に植樹されたヴィオニエ、マルサンヌ、ルーサンヌ、この3品種を使用した3種類のワイン「ハーミット・クラブ」「マネー・スパイダー」「ラスト・ディッチ」が、揃って「The Great White Hopes」と呼ばれています。
セパージュはヴィオニエ63%、マルサンヌ37%。ヴィオニエは古いオーク樽とステンレスタンク、マルサンヌはステンレンスタンクで発酵されます。
思いのほかしっかりとした纏まり感があり、バランスよくコンパクトに仕上がっています。スッキリ、サッパリした口当たりながら、その体躯にはコッテリと味が乗っていて、ヴィオニエらしい魅力的な果実味が素直に伝わります。
マルサンヌの補完力も感じられますが、あくまでも「一口目から素直に美味しい」というアタック重視のスタイルで、余韻を楽しむような飲み方をするワインではありません。グラスの中で時間をかけ、じっくり向き合うというのには向きませんが、色中酒としてグイグイ飲むのにちょうど良いので、価格帯を考えれば「愛嬌があり良く出来た普段飲みワイン」と言えるかもしれません。
(2007/08)