- Good Quality -
2004年ヴィンテージのポッジョ・アッラ・バディオラは、サンジョヴェーゼ75%、メルロー25%という比率でブレンドされ、28万本が生産されています。
猛暑だった2003年とは異なり、過不足なくバランスよく整った2004年らしいスタイルになっています。これまでのバディオラと比較すると、より「キッチリ仕上げた感」があり、例年以上に纏まってはいるものの、それが逆にこぢんまりとした印象へと繋がっているので(故に2004年のトスカーナ的!?)、全体的に葡萄力よりも人の力を色濃く感じます。
十分美味しく飲める状態にはなってますが、現段階ではやや若い傾向にあり、纏まり感自体は一貫しているものの、日によって渋みが増したり、苦みが増したり、果実味が増したりと、表層レベルではまだまだこれからといっ感じなので、そういう意味ではもう少し(数ヶ月~半年程度)寝かせておいた方が無難かもしれません。とはいえ、全体的に「これぞイタリア(トスカーナ)が誇るポテンシャルだ!」というエネルギーがあまり感じられなかったので、これが「初バディオラ」という人よりも、既に根本的なアイデンティティを理解している「バディオラ派」向けのヴィンテージと言えるかもしれません。
(2007/07)