- Good Quality -
セパージュはネグロアマーロ80%、マルヴァジア・ネーラ20%。熟成は大樽で6ヶ月間、ステンレスタンクで18ヶ月間と、同じ造り手の「プリミティーヴォ・ディ・マンドゥーリア」とは大きく異なりますが、実際の内容や世界観は同系列に位置しているようで、まさに「同じ造り手のワイン」といった印象を受けます。
リゼルヴァということで構造に格が感じられ、より複雑な表情や豊富なスパイス風味が印象的ですが、しっかりした果実の力や、凝縮感の割にスイスイ飲める傾向にあることなど、基本姿勢が「プリミティーヴォ・ディ・マンドゥーリア」と似ているので、ポッジョ・レ・ヴォルピとしての指向性に共感できる人ほど、より高い満足感が得られる思います。
ヴィンテージの影響か、エッジだけでなく体躯全体が丸く柔らかい傾向にありましたが、決して崩壊するような柔な体質ではないので、特に大きな問題にはならないと思います。むしろ、4日ほど経過させてもなんら衰えることのない安定感ある酒質を披露してくれたので(温度は若干低めの方が良いかも?)、日々飲むワインとして考えると、かなり評価できるコストパフォーマンスを誇っていると言えます。
(2007/07)