- Recommended -
「ティルテオ」というローマ時代の戦士の名前がつけられたバルベーラ・ダスティです。
あくまでも価格レベルに見合ったクオリティですが、ハイトーンなバルベーラらしい酸にしっかりスポットが当たり、その「バルベーラらしさ」をうまく補う形で果実味が底支えしています(所謂2003年的なダレはない)。
抜栓日はやや酸味が先行しますが、翌日以降に持ち越すことで素直に楽しめる方向性へと舵が切られる傾向にあったので、総じて「うまく現代的醸造法が活用されている」と感じます。このあたりの「そつのない仕上げ感」や「持っている力を効率的に活用する」といった姿勢は、ある意味において同じネイラーノのハイクオリティピノワイン「ラ・クーポラ」に準ずるものがあります。
一般に幅広くお薦めできるというスタイルのワインではなく、あくまでも「バルベーラ特有の酸が許容できる」人向けのワインですが、安定したクオリティの手頃なデイリーワインを求める人にとってはちょうど良いアイテムになると思います。
(2007/04)